変化の激しいIT業界は古いものが淘汰されやすく、長期間仕事を続けるのが難しい場合がある。ITエンジニアとしてずっと活躍し続けたいなら、将来を考えてスキルセットを用意しておくべきだろう。

まず重要になるのはコミュニケーション能力だ。交渉が得意なら周囲からも評価されやすくなる。
ソフトウェア開発の仕事は技術だけではなく、クライアントとの交渉も重要になりやすい。そのような能力がある人材なら技術者として能力が低くなってしまっても、仕事を続けられる可能性がある。
さらにコミュニケーション能力が高ければ良好な人間関係の構築・維持にも役立つ。人付き合いが得意な方は仕事を長く続けやすく、信頼関係を築ければ特別なプロジェクトに参加できる場合がある。また、もし何らかの理由で仕事を辞めることになっても、人脈があれば再就職がしやすい。さらにはフリーランスとして仕事をもらうことも可能だろう。

またエンジニアにとって重要なスキルセットとしては、複数の分野の知識を持っておくことも重要である。
もちろん、特定の分野に特化した知識を持つのも効果的だ。しかしその分野の評価が低くなると自分の仕事も減ってしまう。そのため確実に今後も求められる分野か見極める必要があるのだ。
一方で複数の分野で専門知識がある人材なら、業界の変化が起きたときでも生き残りやすい。ITエンジニアが生き残るためのスキルセットは、人によってある程度変わるので自分なりに考えておくべきだろう。